各世代の女性のための健康ドック
女性は年齢を重ねるごとに、様々な感染症や子宮、卵巣の腫瘍性疾患に罹患する可能性が高くなってきます。それに気が付かずにそのまま放置すると、今後生まれてくる赤ちゃんへの障害のみならず、自分の健康にも重大な影響が及ぶことになりかねません。
各年齢に応じた女性のためのヘルスチェック・コースをご用意いたしました。
子宮頚がん検診(頚部細胞診)、子宮・卵巣の超音波検査、性感染症チェック、女性ホルモン検査、卵巣年齢(AMH)、女性内科血液検査などを組み合わせて A.レディースドック、B.プレママ・ドック、C.更年期ドックの3コースを設定しています。各コースにオプションの追加もできます。
- レディースドック・クイック
- レディースドック・ベーシック
- レディースドック・STDフル
- プレママ・ベーシック
- プレママ・感染症
- 更年期ドック
高崎市子宮がん検診を希望時に、追加でドックをお申し込みの場合は、割引価格よりさらに 約7000~8000円お安くなります。、健康診断などで子宮頚がん検診をすでに受けられている場合の費用設定もあります。
レディース・ドック
レディースドックには、1)クイック 2)ベーシック 3)STDフル 4)ホルモン・プラス 5)スペシャル の5コースがあります
クイック
- 子宮頚がん検診(頚部細胞診)
- 経腟超音波による卵巣腫瘍などのチェック
通常 11,860円(税抜)⇒割引価格 10,000円(税抜)
ベーシック
- 子宮頚がん検診(頚部細胞診)
- 経腟超音波による卵巣腫瘍などのチェック
- クラミジア検査
- 淋菌検査
通常 16,220円(税抜)⇒割引価格 14,000円(税抜)
プレママ・ドック
プレママ・ドックは今後、妊娠、出産を迎える女性のための健康診断です。
プレママ・プレミアム
プレママ・感染症プラスに下記の項目がプラス
- リウマチ抗体
- AMH
通常56,110円(税抜)⇒割引価格52,200円(税抜)
検査項目の解説1
- 尿検査
糖尿病、腎臓病などのさまざまな障害により、通常より多くの糖、たんぱく質、血液が尿中に現れることがあります。
- 子宮頚がん検診(頚部細胞診)
- 経腟超音波による卵巣腫瘍などのチェック
- クラミジア検査
- 淋菌検査
- 梅毒
性交渉時に粘膜や皮膚の小さな傷からうつる慢性の感染症で、何年もかかって進行していきます。近年患者数が増加しています。
- 第1期 感染後約3週間で、感染した場所(性器、肛門、口など)に、しこり、ただれなどができますが、痛みはなく、治療しなくても、数週間で症状は消えます。
- 第2期 第1期の症状が一旦消えた後に、1~3か月経つと、手のひらや足の裏など、全身に発疹(バラ疹)やブツブツができます。治療しなくても、数週間~数ヶ月で症状は消えます。再発を繰り返すこともあります。
- 潜伏梅毒 症状がないまま何年も経過することがありますが、皮膚や内臓で病気は静かに進んでいます。
- 後期梅毒 心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
- B型肝炎
HBs抗原は、B型肝炎ウイルスの外殻を形成する蛋白です。HBs抗原が陽性であることは、現在のHBV感染を意味し、HBVのキャリアの方も抗原陽性となります。HBs抗原が陰性であっても、感染初期などHBV感染症を完全に除外することはできない場合もあります。
- C型肝炎
HCV抗体は、C型肝炎ウィルス(HCV)感染を最も広く捉えることができる検査で、HCV感染を疑う場合あるいは検診において初めに行われるスクリーニングとして行われます。ただし、HCV抗体陽性のみでは現在の感染か過去の感染による抗体陽性かの鑑別は確実にはできません。
HCV抗体で陽性の結果が得られた場合には、HCV-RNAまたはコア蛋白により現在の感染か否かを判定する必要があります。
検査項目の解説2
- HIV抗体
HIVに感染してから抗体が陽性になるまでには数週間を要するため、この期間は、感染していても検査では陰性となります。通常、感染後、抗体より先に抗原が陽性となりますが、抗原は直ぐに陰性化してしまいます。なお、本検査で陽性となった場合、確認試験としてWB法及びリアルタイムPCR法を実施する必要があります。
- 貧血検査
- 肝機能検査
- HbA1c(糖尿病)過去1~2ケ月間の血糖値を反映するため、糖尿病の人は高い値を示します
- 風しん
妊娠初期の女性が罹患すると,先天性異常児が生まれる危険性があります。先天性異常はいわゆる先天性風疹症候群(CRS)と呼ばれ 白内障,難聴,心奇形を主徴とし、その他,知能障害や成長障害,小頭症などもみられます。抗体のない人は、妊娠する前に風しんワクチンを接種することが勧められます。
- 麻しん
子どもが罹患することの多い、いわるゆる「はしか」ですが、大人が麻疹にかかった際には、肺炎や中耳炎、脳炎、亜急性硬化性全脳炎などの重篤な合併症が起こるリスクがあります。妊婦が麻疹にかかった場合、肺炎の発症は2.6倍、死亡率は6.4倍と高くなり、また流早産のリスクも高くなります。妊娠前に抗体が低い場合には、ワクチン接種をお勧めしています
- 血液型
- 不規則性抗体
妊娠において,母体血液中にある種の不規則性抗体が存在している場合,その抗体は胎盤を通過して,胎児の赤血球を破壊し,新生児溶血性疾患を引き起こす可能性があります。
- 甲状腺ホルモン
甲状腺機能の異常は、不妊や流産、早産、妊娠高血圧症候群などのリスクになります。妊娠前から甲状腺機能を正常に保つことが重要です。
- 黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)
下垂体性性腺刺激ホルモンとして、性腺(卵巣)を刺激し、女性ホルモンの分泌、排卵をつかさどります。
- プロラクチン 脳下垂体ホルモン
プロラクチン(PRL)は下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで、主要な作用は乳腺発達と乳汁分泌です。妊娠進行とともに高値となり、分娩後乳汁分泌を促進します。プロラクチン値が高くなると月経不順、不妊の原因になります。下垂体腫瘍や向精神薬や胃薬などの一部はPRL分泌を刺激することが多いので、注意を要します。
検査項目の解説3
- E2/女性ホルモン
E2はエストラジオールともよばれ、卵胞ホルモン、黄体ホルモンと2種類ある女性ホルモンのうち、前者の一つです。卵巣から分泌され、子宮内膜を厚くしたり、排卵期には子宮頸管粘液「透明なおりもの」を増やして、子宮内への精子の侵入を容易にします。また乳腺細胞の発達促進、脂質代謝制御、骨代謝などにも関連しています。
- トキソプラズマ
日本人の約20~26%がトキソプラズマ抗体陽性ですが,その大部分は不顕性感染に終始します。抗体がない妊婦が妊娠中に罹患すると、胎児の30~40%でに先天性トキソプラズマ症が起こります。ネコの糞便による汚染や生肉の摂取によって感染します。
- サイトメガロウイルス
サイトメガロウイルスは一般に、幼少時に唾液や尿を介して感染しますが、健常乳幼児においては、神経学的後遺症につながることはありません。しかし妊娠中の胎内感染による先天性サイトメガロウイルス感染症は、難聴や精神発達遅延などの神経学的後障害のリスクが高くなります。
- おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
妊娠中におたふく風邪にかかった場合、流産の原因になることがあります。特に妊娠3か月までの妊娠初期では、流産の危険性が高まりますが、胎児の先天性奇形との関連はほとんどありません。
- りんご病
ヒトパルボウイルスB19(B19)は伝染性紅斑の原因ウイルスです。1899年に伝染性紅斑(第5病)と呼ばれ,わが国では俗にリンゴ病とも呼ばれています。B19感染症は,伝染性紅斑の有無にかかわらず遺伝性溶血性貧血患者にみられる造血障害発作,胎児水腫,流産,多発性関節炎との関係が報告されています。典型的な臨床症状として,伝染性紅斑は顔面に始まり,数日のうちに全身に広がる紅色斑状発疹,さらに顔面の蝶形紅斑と,四肢のレース編み目状紅斑を呈します。
- リウマチ因子
リウマチ因子(リウマトイド因子;RF)は、免疫グロブリンのひとつである免疫グロブリンG (IgG) のFc(尾っぽ)の部分に対する自己抗体で、関節リウマチ患者のリウマチ因子陽性率は約80%、正常者でも1-5%程度陽性となります。関節リウマチ(RA)のほか、女性に多いシェーグレン症候群(SJS), 強皮症(PSS), 全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病で陽性になります。
- AMH(抗ミューラー管ホルモン)
AMH は卵胞の状態を示すマーカーとして臨床的に注目されており、濃度が年齢と共に減少してゆくことから AMH が卵巣の老化の評価に役立つことが示唆されています。