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妊娠・分娩・学級

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 私たちが考える出産とは

 赤ちゃんの産声を聞いた時、その場は安堵と歓喜に包まれます。

 受精に始まって10か月の妊娠期間を経て赤ちゃんが誕生することは、奇跡の連続の結果だといわれています。妊娠してから出産までの間も、予期せぬ事態が起こったり、時に命の危険も伴います。お母様と赤ちゃんは様々な困難を乗り越えて、やっと出会うことができます。だからこそ、誕生は感動的です。

 ご自身にとって納得のいく満足な出産は貴重な体験であり、母になるための大切な源です。そのような出産をするためには十分な準備と覚悟が必要です。その準備をスタッフ全員が心を込めてお手伝いさせていただきます。私たちは、新しい命の誕生とその家族のスタートを心から応援しています。

助産師
助産師スタッフ

 妊婦健診

 妊婦健診では、妊婦さんの健康状態を把握するために、体重・血圧の測定、腹囲や子宮底長の計測、尿蛋白・尿糖の有無、浮腫の有無などついてチェックを行います。胎児については、超音波計測による胎児推定体重、羊水量などの測定などを行い、胎児の発育が順調であるか否かをチェックします。

3D/4D超音波撮影も行っていますので、ご希望の方は、受付時に申し込みください(金曜日、土曜日は3D/4D超音波撮影はできません)。

ご家族と超音波

 3D/4D超音波撮影

4Dエコー

3D/4D超音波撮影も行っていますので、ご希望の方は、受付時に申し込みください(金曜日、土曜日は3D/4D超音波撮影はできません)。

おや、おや?あくびかな?

 

 

 母親学級・お産のリハーサル・母乳学級

お産のリハーサル
妊娠前期の母親学級
  • 妊娠中の諸検査
  • 食事の注意事項
  • オッパイ体操の説明
妊娠後期の母親学級
  • お産のしくみや心構え
  • 医療処置が必要なお産について
  • 無痛分娩について
  • 出生届などの手続きについて
  • 入院の準備
お産の"リハーサル"
  • 分娩中の呼吸法を妊婦さんが実際に行なって練習してみます。
    ティータイムには、ケーキを食べながら楽しいひと時を過ごしましょう。
母乳学級

―愛情いっぱいの母乳をあげるために―
  • なぜ母乳育児を推奨するのか
  • 母乳がでるしくみ
  • 母乳育児が成功するための必要条件について
  • 早期の接触や早期授乳の重要性
  • 実際に当院で行っているケアの説明
  • 乳房・乳頭の手入れ(実技指導)
    • 『自己管理』を主眼としたSMC(self mamma-control)
    • 乳腺の刺激、発達を促すマッサージ
    • 陥没、扁平乳頭の手入れ

 無痛分娩

 当クリニックでは、25年ほど前から無痛分娩を施行してまいりました。県内では最も経験の長い施設の一つだと思います。

 当クリニックの方針では、すべての産婦さんに対しては無痛分娩を積極的にはお勧めはしていません。

 しかし、高齢出産、高血圧などの合併症があり、睡眠不足などによる長時間の疲労の蓄積が、分娩の危険性を増強させるような場合には、無痛分娩は安全な分娩を行う上で有効な手段と考えてお勧めする場合はあります。そして、過去において硬膜外麻酔による無痛分娩での重篤な合併症は起こっていません。

 一般には無痛分娩は計画分娩時にしかできない施設が多いなか、当クリニックの特徴として自然分娩中にでも適宜行うことができます。したがって、分娩中に産婦さんが急きょ希望された場合でも原則可能となっています。つまり、 24時間対応の施設です。

 

  当クリニックでは、1997年の開院以降、無痛分娩を施行してきた実績があります(2000件以上)。最近の無痛分娩率は15%前後になっています。

 

お産の経験と無痛分娩率(2010~2017)

  初産婦 経産婦
無痛分娩なし 1745名 1852名
無痛分娩あり 476名 287名
無痛分娩率 21.4%* 13.4%*

  無痛分娩を希望される方は初産の場合に多い(21% 対 13% *Fisher test p<0.01)ようです。経産婦さんは、最初のお産より分娩時間が短く、楽に感じることが多いため、希望率が下がっていると思われます 。

無痛分娩と分娩時間(2010~2017)

  人数 分娩時間
無痛分娩なし 4626 7時間18分*
無痛分娩あり 1461 11時間49分*
経腟分娩数 6087名  

  無痛分娩を施行した場合、分娩時間がやや長くなる(* t-tset P<0.01)傾向があります。その背景としては、もともと分娩時間が長い初産婦さんで無痛分娩を希望される率が高いこと、陣痛がやや弱くなることなどが考えられます。また分娩が難産となり進行が遷延化している場合、疲労を軽減する目的で無痛分娩を施行する例が多いことも一因となっていると考えられます。

無痛分娩と分娩出血量(2010~2017)

  人数 分娩出血量(g)
無痛分娩なし 4626 278±201*
無痛分娩あり 1461 300±209*
経腟分娩数 6087名  

  分娩出血量は無痛分娩で300g、無痛分娩でない場合は278gで、無痛分娩で多くなっている(Welch two sample test p<0.01 )傾向がありますが、その差はわずか22gで、実際の臨床では危険性に差はないといえるでしょう(分娩時の正常出血量の基準は 500g以下と定義されています)。

 無痛分娩の手順書

無痛分娩を施行するにあたっては、手順書を作成し、担当職員に周知させ、安全性の確保に努めています。
  • インフォームドコンセントの実施
    • 「無痛分娩依頼書(同意書)」を参考に,患者説明を行う.生じうる合併症としては,頭痛,背部痛,出血,感染,神経損傷(お産が原因のこともある)などを説明する.
    • 局所麻酔薬中毒やくも膜下誤注入についても説明し,絶食の意義を理解してもらう.
    • 少量分割注入で重篤な結果は回避できることを十分説明する。
    • 完全な無痛ではなく痛みの軽減が実際の目標であることを理解してもらう.
  • 無痛分娩用タイムアウトの手順に従って器材の点検、準備
  • 食事について
    • 予め分娩前より無痛分娩を希望している場合は,局所麻酔薬中毒やくも膜下誤注入の可能性を考えて、カテーテル挿入までは絶飲食とする。食事摂取直後に無痛分娩を希望した場合は、担当医師とカテーテル挿入の時間を相談する。
    • 水分摂取に関しては,クリアウォーター(OS-1など)であれば,硬膜外無痛分娩中も摂取できるが,緊急帝王切開のリスクが高くなった時点で中止することがある旨を伝える.空腹のため食事を希望した場合は,担当医師と相談の上、少量の軽食(サンドウィッチなど)のみ可とする.
  • 硬膜外カテーテル挿入にあたって
    • 麻酔チャートの記録
    • 手術台の上で、細胞外液(ヴィーン500mlなど)にて静脈ライン確保。
    • 酸素投与、気管内挿管がいつでもできるように人口呼吸器(レスピレータ)と酸素チューブを接続しておく。
    • 救急カートの喉頭鏡、枕、気管内チューブ、バイトブロックの器材を確認し、気管内挿管が必要になった時に備えておく。救急カート内の昇圧剤(エフェドリン、ネオシネジン、ボスミン)、冷蔵庫内の薬剤(サクシン、プロポフォール)を確認。
  • 麻酔範囲
    • 分娩第I期にはT10からL1の範囲をブロックし,分娩第II期はS2からS4の範囲をさらに遮断するする必要がある.
  • 硬膜外鎮痛
    • L2/3もしくはL3/4より硬膜外カテーテルを挿入(頭側3-5cmが目安.深すぎと片効きになりやすく,浅すぎると抜ける可能性がある)
    • 2%ロピバカイン(アナペイン㊟2mg/dl)を2-3mLずつ3から4回に分けて注入.その都度血管内注入や,くも膜下注入の症状・所見がないことを確認.
    • 血圧を硬膜外鎮痛開始から30分間は5分ごとに測定する.その後は15分毎.低血圧は輸液と昇圧薬(エフェドリンかネオシネジン)で治療する.
    • T10までの鎮痛が目標.
    • 無痛分娩中は,痛みが強い側を下にした側臥位とし,少なくとも1.5時間毎に効果と副作用の有無を確認する.特にカテーテルのくも膜下迷入による下肢運動不能,血管内迷入による
    • 鎮痛効果消失や中枢神経症状,神経刺激による放散痛の有無に注意する.
    • 努責のタイミングをうまくとれない場合は,陣痛計や触診を用いながら介助者(助産師)がコーチングを行う.
    • S領域へ硬膜外鎮痛を効かせるためには,半坐位とするとよいが,急に体位変換を行うと低血圧を起こすことがあるので,注意する.

 帝王切開術

 現在わが国では分娩の15-20%前後は帝王切開術によって行われ、帝王切開率はさらに増加傾向にあります。

 こうした背景のなか当クリニックでは、たとえ分娩が帝王切開術となっても、通常の出産と同様の感動が味わえるよう工夫を凝らしています。

 ご主人の帝王切開術への立ち合い許可はもちろんのこと、手術中でも出生直後の赤ちゃんに直接手で触れることを可能としたり、手術中に極度の不安を感じられている患者さんにはベテランの看護スタッフがお手を握りながら絶えず声掛けをするなど様々な工夫を凝らしています。

 当クリニックの特徴として、手術時の麻酔に、緊急帝王切開術を除いて硬膜外麻酔を採用している点です。硬膜外麻酔では術後にもカテーテルから、麻酔薬を追加できるため、術後の疼痛が大幅に軽減できることが特徴です。欠点として、カテーテル挿入に熟練の技術が必要なこと、麻酔の効果が出現するまで時間がかかることがありますので、状況に応じて脊椎麻酔と使い分けをします。

また当クリニックでは24時間緊急帝王切開術に対応できる体制も整えています。

 栄養指導・栄養学級

 管理栄養士による妊娠中の栄養相談を栄養学級、外来、入院中を通して行っています。

  • 妊娠中の体重管理の必要性について
  • 喫煙・飲酒・栄養素摂取量が胎児発育に及ぼす影響
  • つわり中の栄養と留意点
  • 妊婦貧血
  • ハイリスク妊婦の栄養・体重管理
    • 妊娠糖尿病(GDM)
    • 肥満/妊娠期間中の過体重
    • 妊娠高血圧症候群(HDP)
  • 産後・授乳期の栄養と留意点
管理栄養士
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