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月経不順

 月経は10~15歳に始まり(初潮)、1~2年は生理の周期(月経が始まった日から次の月経が始まる日まで)は不安定で一定しません。しかし、その後規則正しくなり、約1カ月の間隔で起こります。

 正常の月経の周期は25~38日で、出血している日数は3~7日が正常範囲です。月経周期の短い人や長い人には排卵のない人がいます。ただ、月経周期が規則正しい人にも排卵の障害が見られる場合もあります。

 この規則正しい月経は、なぜ起こるのでしょうか。女性の一生はホルモンによって支配されているとよくいわれます。ホルモンにはさまざまな種類があり、それぞれ体の機能を調整し、健康を維持するために大切な役割を果たしています。特に性ホルモンは女性特有の性周期をつくり、妊娠して赤ちゃんを生む"生命誕生のドラマ"に密接に関係しています。

 性ホルモンの分泌は、脳の中にある間脳-下垂体と呼ばれる部分でコントロールされていて、ここから性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)が分泌されます。さらにこのゴナドトロピンが卵巣を刺激して、女性ホルモンが分泌されます。また同時にほぼ月1回の割合で排卵も起こります。したがって間脳-下垂体-卵巣系のどこかに異常がある場合、月経不順はおこり、ひどい場合には、無月経、無排卵、不妊症、子宮発育不全、不正性器出血、月経痛などの原因になります。

 次に必要な検査についてご説明しましょう。

 

 診断、治療に必要な検査

1)基礎体温測定

基礎体温の低い相と高い相の差が0.3℃異常あれば排卵があると考えます。

2)超音波検査

卵巣の腫瘍や排卵の有無を検査します。

3)頚管粘液検査

   排卵期に子宮の入り口で活発に分泌される頸管粘液の性状(量、透明度、粘り具合)を調べて、月経不順、不妊の原因となるホルモンの状態を推察します。

4)LH-RH test, TRH test

    下垂体を刺激してゴナドトロピンと乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の分泌の状態を調べます。

5)ホルモン測定

    女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の分泌の状態を調べます。

6)甲状腺機能検査、副腎機能検査

    甲状腺機能や副腎機能にに異常がある場合、月経異常がおこるので、必要があれば調べることがあります。

 治療

1)カウフマン療法(Kaufmann)

   周期的にホルモン剤を投与する治療で、1コースとして卵胞ホルモン(前半10日間)および卵胞ホルモンと黄体ホルモンとの合剤(後半10日間)を投与します。3~4コース行うのが一般的です。おもに年齢が若く、結婚前の人や子宮発育不全の人などが対象です。

2)排卵誘発療法

 挙児希望がある時や排卵させたい時に行います

①クロミフェン療法(クロミッド)

月経周期の第5日目より5日間(1~3錠/日)服用します。ステロイドホルモンを併用することもあります。

②HMG療法

月経周期の第2日目より、HMG(75~225単位)を排卵直前まで筋肉注射します。卵胞が成熟したらHCGを筋肉注射して排卵をおこさせます。

③ブロモクリピチン(Bromocriptine)療法(パーロデル、テルロン)

 乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が高値を示す場合に行います。

④その他



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